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 スパゲッティ専門店「壁の穴」が開店したのは、昭和28年。
その頃の日本では、まだイタリア料理はなじみの薄い時代でした。

 そこで私は、スパゲッティが日本人にとって身近なものとなるよう独自の研究をはじめました。お客さまのニーズを聞きながら「納豆」「たらこ」「うに」など、さまざまな日本の食材を使ってスパゲッティを作っていったのです。しかし特に「和風」にこだわったわけではなく、「日本人の味覚に合うスパゲッティ」を追求した結果でした。

 こうして誕生したメニューは壁の穴の定番となり、やがて「和風スパゲッティ」として、日本中に広まっていったのです。