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 料理は、常にコックがお客さまとコミュニケーションをとりながら、彼らの好むものを提供するべきだと、私は考えています。

 壁の穴では、麺が茹であがるまでの間に、お客さま達と「スパゲッティにこれを入れたら美味しいのではないか」と話し合い、次々と試していったのです。そのうち今度はお客さま自身が食材を持ち込んでくるようになりました。各界の著名人の方にもずいぶん協力していただき、後に独自のアレンジをして定番メニューとなったものもかなりあります。

 評判が評判を呼び、他の常連さんも競うようにして新しいスパゲッティを提案されました。相乗効果で、新メニューを食べにくるお客さまも、どんどん増えていきました。